古いお金
100円銀貨の価値
鳳凰・稲穂・東京オリンピック。額面より高くなる理由

昭和の100円玉の中には、銀でできたものがあります。家の貯金箱や引き出しから出てくることがある、いまの100円玉とは図柄の違う硬貨です。
結論から書くと、100円銀貨は額面の100円より高く売れることが多い硬貨です。業者の解説では、ふつうに使われていたものでも1枚あたり数百円が主流とされています。理由は、銀そのものに値段があるからです。
100円銀貨は3種類
| 種類 | 発行された年 | 図柄 |
|---|---|---|
| 鳳凰 | 昭和32年〜33年 | 表に鳳凰、裏に旭日と桜花 |
| 稲穂 | 昭和34年〜41年 | 表に稲穂 |
| 東京オリンピック記念 | 昭和39年(1964年) | 表に聖火台と五輪のマーク、裏に太陽とオリーブ |
| (参考)いまの100円玉 | 昭和42年以降 | 桜。銀は含まれない |
買取大吉の解説をもとに、ねうち帖がまとめた。2026年10月21日に確認。
業者の解説によると、どれも銀を60%含み、1枚の重さは4.8g、そのうち銀は2.88gです。昭和42年以降のいまの桜の100円玉には銀が含まれず、何枚あっても1枚100円です。
いまも使えるか
鳳凰と稲穂の100円銀貨は、いまもお金として使えます。財務省が示している「発行は終わっているが使えるお金」の一覧に、昭和32年と昭和34年発行の100円銀貨が入っています。
ただ、業者の解説では、自動販売機や銀行のATM、お店の自動レジでは使えないとされています。銀行でいまの100円玉に両替することもできますが、1枚100円にしかならないので、銀の値段の分だけ損をすることになります。
価値はどう決まるか
100円銀貨の値段は、おもに次の2つで決まります。
銀の値段。 ふつうに使われていた稲穂の100円銀貨は、銀の相場に合わせた買取が基本とされています。銀の相場が上がれば、買取の値段も上がります。数十枚から数百枚あれば、合計で数万円以上になることもあるとされています。
希少性と状態。 業者の解説では、次のようなものはさらに高くなることがあるとされています。
- 稲穂の昭和36年と昭和39年のもの。発行枚数が極端に少ないとされています。
- 鳳凰。製造された期間が短く、人気があるとされています。
- 穴のずれや刻印が二重になったようなエラーのある硬貨。1枚で数万円以上の値がつく場合があるとされています。
東京オリンピック記念の100円銀貨は、発行枚数が約8,000万枚と多いため、希少性はそれほど高くないとされています。それでも、銀を含むことに加えて、状態のよいものやケースなどの付属品がそろったものは評価されやすいとされています。
売る前にやること
- 磨かない、洗わない。 磨くと傷がついて、価値が下がるとされています。
- いまの100円玉と分ける。 桜の100円玉は銀を含まないので、分けておくと査定が早くなります。
- 年号を見ておく。 稲穂の昭和36年と昭和39年、鳳凰、エラーのありそうなものがあれば、別にしておきます。
- まとめて出す。 枚数が多いほど、重さで銀の値段を出しやすくなるとされています。
ほかの古いお金の見方は古銭の価値の調べ方に、売り方の違いはどこで売る?売り方の比べ方にまとめています。
参考にした資料
- 財務省|昔のお金は使えますか
- 買取大吉|100円銀貨の見分け方と買取の解説(2026年7月24日公開)
- 買取大吉|価値のある100円玉の年号の解説(2026年8月11日更新)
いずれも2026年10月21日に確認。
