切手・はがき
月に雁の切手の価値
初版と1996年の復刻版の見分け方、バラとシートの相場

月に雁は、1949年(昭和24年)の切手趣味週間に発行された、額面8円の切手です。歌川広重の作品を図案にした、縦長の切手です。
ただ、手元の月に雁がすべて高く売れるわけではありません。1996年に復刻版が発行されていて、こちらは額面以下から数百円程度が目安とされています。まずは初版か復刻版かを見分けるところから始めます。
初版か、復刻版か
買取の情報サイト「高く売れるドットコム」(マーケットエンタープライズ)は、見分け方を次のように説明しています。
| 見るところ | 初版(1949年) | 復刻版(1996年) |
|---|---|---|
| 額面の表記 | 「800」。後ろの「00」の下に線がある(8円00銭の書き方) | 「80」 |
| ローマ字 | なし | 「NIPPON」の文字がある |
| 色 | 単色 | 単色とカラーの2種類 |
出典:高く売れるドットコム「月に雁切手の買取相場」(2026年10月16日更新)。2026年10月21日に確認。
「NIPPON」の文字があれば復刻版です。いちばん見分けやすいところなので、まずここを見ます。
業者が公開している相場
同じ解説では、初版の相場を次のように示しています。2022年7月から2024年12月に買取業者4社が公開した価格の例をもとにした目安で、最新の相場とは違う場合があるとされています。
| 形と状態 | 公開されている目安 |
|---|---|
| 初版・5枚シート | 1万円前後〜数万円程度。切れ目や折れのない完全なシートの場合 |
| 初版・バラ(未使用の美品) | 数百円〜数千円程度。上の方は糊と目打ちが完全な美品に限られる |
| 初版・バラ(並品) | 数百円〜2,000円台程度 |
| 初版・使用済み | 数百円〜2,000円程度。消印の位置や鮮明さで差が出る |
| 初日カバー(発行日の消印つき封筒) | 個別に査定。1万円以上の例もある |
| 復刻版・バラ | 額面以下〜数百円程度 |
| 復刻版・シート | 数百円〜1,000円前後 |
出典:高く売れるドットコム「月に雁切手の買取相場」(2026年10月16日更新)。2026年10月21日に確認。
同じ会社の別の解説では、月に雁のバラ(状態良好)を〜7,000円前後、シートを〜50,000円前後としています(記念切手の価値)。どちらも上限の目安で、実際の値段は状態と査定先で変わります。
値が下がる条件
- シートに切れ目が入っている、または切り離されている。バラ扱いになり、大きく下がるとされています。
- ヒンジ(アルバムに貼るための紙)の跡、日焼け、シミ、糊落ち
- 目打ち(切手のまわりのギザギザ)の欠けや折れ
- 消印が図案にかかっている、位置が悪い
- 直射日光や湿気による変色、カビ、水拭きによる傷み
偽物に注意
同じ解説では、偽物を見分ける最初の目安として、額面や文字の表記に違和感がないか、印刷が鮮明か、色が不自然でないか、紙が新しすぎないか、目打ちの形や間隔がそろっているかを挙げています。ただし、精巧な偽物は見分けるのが難しく、不安があれば専門の査定士に相談するよう勧めています。
売る前にやること
- 「NIPPON」の文字を見る。 あれば復刻版です。額面程度と考え、ほかの切手と一緒に扱います。
- シートは切り離さない。 切れ目のない5枚シートは、バラより大きく評価されます。
- 自分ではがしたり、拭いたりしない。 糊落ちや目打ちの欠け、水拭きによる傷みは、評価を下げるとされています。
- ほかの古い記念切手とまとめて、切手を扱う業者に見てもらう。 見返り美人などほかの切手の目安は記念切手の価値にまとめています。
参考にした資料
- 高く売れるドットコム(マーケットエンタープライズ)|月に雁切手の買取相場(2026年10月16日更新)
- 高く売れるドットコム(マーケットエンタープライズ)|プレミア切手・記念切手の解説(2026年7月21日更新)
- 買取大吉|月に雁の換金の案内(2016年8月16日公開)
いずれも2026年10月21日に確認。
